福祉・住環境関連の基礎用語

高齢者とは

 

高齢者とは、65歳以上の人のことです。

 

高齢者のハンディーキャップは、歩行能力の差異により、
3段階に分けられます。

 

@ 補助具や介護なしでの歩行が可能
A 歩行に捕助具yあ介護が必要(階段の歩行は困難)
B 歩行不能(車いすの使用)

 

*高齢者向けの一般的な整備指診は、
段差の解消、ドアノブや水栓の交換など、
車いす使用者向けと同じ、或いはそれに準じるように行うとしています。

 

高齢化社会とは

 

総人口の中で、65歳以上の高齢人口の占める割合が増加する事を、
「人口の高齢化」といいます。

 

そして、その割合が、総人口の7%を越している場合に、
その社会や国を「高齢化社会」といいます。

 

日本の高齢人口は、1970年に7%を超えており、
2050年には超高齢化社会を迎えるといわれています。

 

虚弱高齢者とは

 

虚弱高齢者とは、特定の病気があるわけではないけれど、
老化などによって病気にかかりやすく、
一度かかると悪化しやすく治りにくい高齢者のことをいいます。

 

寝たきり高齢者とは

 

寝たきり高齢者とは、心身の機能障害によって、
寝たきり状態にある高齢者をいいます。

 

或いは、寝たきりの状態が、3ヶ月以上続く高齢者のことをいいます。

 

痴呆性高齢者とは

 

痴呆症状のある高齢者のことをいいます。

 

痴呆症状を発現させる原因としては、
脳の老年変化、アルツハイマー病、脳血管障害などがあります。

 

前期高齢者とは

 

前期高齢者とは、65歳以上75歳未満の高齢者のことをいいます。
ヤングオールドともいいます。

 

後期高齢者とは

 

後期高齢者とは、75歳以上の高齢者の事をいいます。
オールドオールドともいいます。

 

バリアフリーとは

 

バリアフリーとは、
道路や駅、建築等の生活環境面における
物理的な障壁の除去という概念で使われている言葉で、
もともとは建築用語です。

 

また、バリアフリーという言葉は、
建築内の物理的な障壁の除去と言う意味だけでなく、
「心のバリアフリー」というように、
より広く、社会的、制度的、心理的な全ての障壁の除去という意味でも用いられます。

 

バリアフリー住宅とは

 

バリアフリー住宅とは、高齢者や身体障害者、
健常者との間にある障害や障壁(バリア)を取り除いた住宅の事を言います。

 

具体的には、身体障害者や高齢者が生活しやすい住宅の事を指し、
日本では住宅改造によってバリアフリー住宅とする例が多く見られるようになっていますが、
スウェーデンなどでは新築住宅をバリアフリー住宅にすることが制度化されています。

 

福祉用具プランナー

 

福祉用具プランナーとは、福祉用具を必要とする高齢者や障害者に対して、
必要な福祉用具の選択を援助し、適切な使用計画を策定、利用の支援、
適用状況をモニター・評価まで行う事ができる専門家の事をいいます。

 

福祉用具に関する知識や技術を、
より確かな者とするため、福祉用具の選定相談や利用指導などの
仕事に就いている人に対し、テクノエイド協会が福祉用具プランナー研修として実施しています。

 

テクノエイド協会

 

テクノエイド協会は、1987年(昭和62年)、福祉用具の研究開発などの推進、
福祉用具の試験評価、情報の収集、及び提供、ならびに義肢装具士の養成などを通じ、
高齢者や障害者の自立促進と、その介護を行う人の負担を軽くするために設立された
財団法人です。

 

福祉用具プランナーなどの福祉用具関連従事者等の人材育成だけでなく、
福祉用具の研究開発や普及の促進に対する助成、
福祉用具情報システムの構築など、福祉用具に関するさまざまな活動を行っています。

 

福祉用具専門相談員

 

介護保険制度において、福祉用具貸与が保険給付の対象となっていることから、
指定居宅サービスとしての福祉用具の貸与事業を行う際に、
各事業所に2名以上の専門相談員を配置する事が定められてます。

 

この専門相談員を、福祉用具専門相談員といいます。

 

指定福祉用具貸与事業syには、
福祉機器の選び方や使い方などについて
適切なアドバイスをすることができるように
福祉用具に関する深い知識が要求されます。

 

ノーマライゼーションとは

 

ノーマライゼーションとは、高齢者や障害者などを施設に隔離せず、
健常者と共に助け合いながら暮らしていくのが
本来、社会として正常なあり方であるという考え方です。

 

そして、高齢者や障害者なども健常者と一緒に
助け合いながら暮らしていこうとする社会福祉政策のことを
ノーマライゼーションといいます。

 

全ての高齢者、そして障害者に普通の市民と同じ生活水準や
生活様式を提供する事を目指す理念でもアリ、
障害者福祉における基本的な考え方となっています。

 

日本で、このノーマライゼーションが浸透し始めたのは
1970年以降で、
従来の施設中心だった福祉施策を在宅福祉、地域福祉へと
転換させるようになりました。

 

ユニバーサルデザインとは

 

ユニバーサルデザインとは、全ての人のためのデザイン、
構想、計画、設計の事を意味します。

 

年齢や性別、身体、言語など、
人々が持つさまざまな特性や違いを超えて、
初めからなるべく全ての人が利用しやすいように、
全ての人に配慮した環境、建物、製品等のデザインをしようという
考え方のことをいいます。

 

ユニバーサルデザインは、
設計の段階から全ての人が安全、
快適に生活を送る事ができることを目指しています。

 

この点で、バリアフリーデザインとは少し考え方が異なります。

 

フレックス住宅

 

フレックス住宅は、浴室や便所、
台所等の設備部分以外は広いスペースのままにして置き、
入居者の要望にあわせて、
移乗式の間仕切りで自由に部屋の配置を変えられるようにした
戸建て分譲住宅の事です。

 

フレックス住宅は、バリアフリー住宅にしやすいという特徴があります。

 

またぎ段差

 

またぎ段差とは、またぐ動作を行わないと
通過できない段差の事です。

 

境界部分に高くなった枠などがある場合の段差の事で、
浴槽の縁などがこれにあたります。

 

 

QOLとは

 

QOL(クォリティ・オブ・ライフ)とは、
「生活の質」、「生命の質」の事です。

 

欧米のホスピスや治療法選択、障害者の生活改善などが背景にあり、
医療現場では、単なる延命を目標とするのではなく、
患者さんにとってどのような快適な生活が可能なのかを
重視するという考え方の事です。

 

日本では、がんや難病患者さんに絡んでの議論が多く、
乳房温存療法、直腸がんの神経温存手術、
形成外科による機能再検出術などが、
QOLを重視する代表的治療のひとつとされています。

 

 

ADLとは

 

ADLとは、日常生活をするのに必要な基本的動作(日常生活動作)
のことをいいます。

 

ADLは、食事や着替え、排泄な入浴などの身辺の動作、
移動の動作、家事や電話、交通機関の利用の生活関連動作の3つがあります。

 

ADL評価

 

ADL評価は、効率的なリハビリテーションのために行われる
日常生活動作(ADL)の能力の評価の事を言います。

 

浴室用サッシ

 

車いすが脱衣室から浴室へ通過しやすいように設計されたサッシの総称です。

 

洗い場と脱衣室との間の段差を0cm〜2.3cmの間に納める様に
設計されたサッシや、介助者が動きやすいように
通常よりも戸幅が広く設計されたサッシなどを浴室用サッシといいます。

 

ツーバイフォー構法

 

ツーバイフォー構法とは、断面が2インチ×4インチの部材を主体に更生される
木造建築構法のことです。

 

アメリカやカナダで発達しました。

 

木造枠組壁構法ともいい、軸組によらず、
木造の枠組みを作って、
これに合板を釘打ちしてパネルとし、床や壁、屋根などを造ります。

 

あらかじめ向上で床板と壁板を製作し、
建物を組み立てるというものです。

 

式台

 

玄関に設けられる低い板式のことを言います。

 

上がりまち

 

玄関などの上がり口の床の縁にあたる枠木や、そこに取り付ける化粧の横木、
或いはその箇所を「上がりまち」といいます。

 

玄関の段差については、靴を脱いで入るという習慣などから、
日本においては完全に解消するのは難しいといえるでしょう。

 

ですが、上がりまちの段差については、安全上支障のない高さにしたり、
場合によっては、玄関に式台を設置するなどして、
高齢者に配慮することが必要です。

 

 

介護保険制度

 

介護保険制度は、介護を必要とする人が、
なるべく自立した生活を送る事ができるように、
在宅・施設の両面から必要な福祉・医療サービスなどを提供するための制度の事です。

 

介護保険の加入者が、寝たきり・痴呆など、
常に介護を必要とする状態(要介護者)になったり、
常時の介護は必要とはしないが、
日常生活を送る上で家事などの支援が必要な状態になったとき、
介護保険からサービスを受ける事ができるというものです。

 

介護保険の加入者は、65歳以上の人、
及び40歳以上65歳未満の医療保険に加入している人が対象になり、
サービスを受けようとする場合は、
各市区町村の認定(要介護認定)が必要で、
認定されると要介護度に応じた基準額が支給されます。

 

介護保険の利用費用に関しては、1割が本人負担になります。

 

認定された加入者は、「要支援」から「要介護」段階までにランク付けされ、
ケアマネジャーによるケアプランに基づいて
介護サービスを受ける事になります。

 

介護保険制度創設の狙い

 

介護保険は、介護の問題を家庭だけにゆだねるのではなく、
社会全体で支える事が必要であると考えられ創設されました。

 

また、介護保険は、利用しやすく、公平で効率的な制度を構築することが必要です。

 

そして、高齢者介護が老人福祉と老人医療に分立している
変更の制度を再編成する必要があったために創設されています。

 

 

指定介護老人福祉施設とは

 

指定介護老人福祉施設とは、在宅での生活が難しい要介護者を対象に
施設介護サービスを提供する施設として、
都道府県知事に申請を行い、その指定を受けた「特別養護老人ホーム」の事です。

 

入浴・排泄・食事の介護など、
日常生活全般の援助や機能訓練、健康管理などのサービスを提供する事によって、
入所者の要介護状態を改善し、なるべく自立した生活が送る事ができるように支援します。

 

指定介護療養型医療施設とは

 

指定介護療養型医療施設とは、要介護の状態で入院医療を必要とする高齢者に対し、
療養上の管理、看護、医学的管理の下における介護や世話、機能回復訓練、
必要な医療を行う事を目的とした施設のことをいいます。

 

介護老人保健施設とは

 

介護老人保健施設とは、病気や怪我などによって寝たきりの状態にあるう高齢者等に対し、
看護や医学的管理の下における介護や機能訓練、
必要な医療や日常生活の世話を行う事を目的とする施設の事です。
介護老人保健施設には、家庭復帰施設としての役割があります。

 

理学療法士(PT/Physical Therapist)

 

理学療法士とは、理学療法を行う専門職のことです。

 

理学療法士は、理学療法士及び作業療法士法によって定められている教育機関で
専門教育を受け、理学療法士国家試験に合格し、
理学療法士の資格を取得しています。

 

一般の医療機関、介護老人保健施設、介護老人福祉施設、
地域リハビリテーション関連機関などに勤務し、
医師の指導のもと、理学療法を行います。

 

作業療法士(OT/Occpational Therapist)

 

作業療法士は、作業療法を行う専門職のことです。

 

理学療法士及び作業療法士法によって定められる教育機関で
専門教育を受け、作業療法士国家試験に合格し、
作業療法士の資格を取得しています。

 

一般病院、介護老人福祉施設、リハビリテーション関連機関などに勤務し、
医師の指導のもと、陶芸や木工、絵画等の作業活動を応用し、
障害者や高齢者等の動作能力回復の手助け、心理的援助等を行います。

 

言語聴覚士

 

言語聴覚士は、音声機能、言語機能、または聴覚に障害のある人に対し、
その機能の維持向上を図るため、
言語訓練や必要な検査・助言・指導などの援助を行う専門職で、
1997年12月に「言語聴覚士法」の制定によって誕生した国家資格です。

 

言語聴覚士は、先天的難聴などの聴覚障害者の言語機能訓練だけでなく、
脳卒中等による言語機能障害のリハビリテーションとしての
言語機能訓練なども行います。

 

義肢装具士

 

義肢装具士とは、身体障害者の日常生活を容易にするため、
失われた身体の機能の代わりをする義手や義足といった
義肢装具の採型・設計・製作を行い、
また、身体への適合調整までを行う医療技術者のことです。

 

義肢装具士の場合は、他の医療関係職種とは違って、
義肢装具施設に勤務し、必要に応じてリハビリセンターや
医療機関へ出向き、仕事を行います。

 

 

国家資格・公的資格・民間資格の違い

 

・国家試験とは

 

国家試験とは、国が試験を実施し、認定する職業資格制度です。

 

たとえば、司法試験や、医師国家試験などがあります。

 

国家試験は、法律によって定めた制度によって、
一定基準による能力や知識、技能を、
平等と公開の試験で認定しています。

 

国家試験に合格すると、
取得資格の社会的地位が法律で保証されます。

 

・公的資格

 

公的資格は、財団法人や社団法人、日本商工会議所などが
試験を実施し、厚生労働省などの官庁や大臣が認定する資格のことです。

 

たとえば、日本商工会議所主催の「日商簿記検定」などがあります。

 

等級によってランクわけされている事が多く、
上級は難易度が高く、取得すれば就職や転職に有利になるといわれています。

 

・民間資格

 

民間資格とは、任意団体や民間機関が、
独自の認定基準で認定する資格で、
法律の適用を受けません。

 

いんちきな資格もあるため注意は必要ですが、
業界によっては国家試験以上に評価が高く、
管理職の昇格試験などに採用される資格もあります。

 

たとえば、ビジネス用英語能力を検定する「TOEIC」なども民間資格です。

 

介護支援専門員(ケアマネジャー)

 

介護支援専門員(ケアマネジャー)は、介護サービス計画(ケアプラン)などの相談に応じ、
利用者の希望や心身の状態に考慮して適切なサービスを利用できるよう、
市区町村や居宅サービス事業者、介護保険施設等との連絡調整を行う専門職です。

 

介護支援専門員(ケアマネジャー)になるためには、
社会福祉士、医師、歯科医師、薬剤師、保健師、看護師、
介護福祉士などが一定の期間の実務を経験し、
実務研修受講試験に合格し、実務研修を修了して資格を取得することが必要です。

 

家庭内介護力

 

家庭内介護力とは、高齢者等を同居する家族で介護する事を言います。

 

近年は、核家族化が進んだ事や、女性の社会進出によって、
家庭内介護力がほぼ失われています。

 

介助とは

 

介助とは、介護の目標に基づいて行う具体的に助ける諸行為のことをいいます。

 

食事介助、排泄介助、服薬介助、起床・就寝介助、更衣介助、
外出介助、直接生活介助、間接生活介助、問題行動関連介助などがあります。